焼杉の家
光の入り方にこだわりました
南東二方道路、大通りより一歩入っている路地とはいえ車通りの多い住宅地に若い夫婦のための新居を計画しました。
南東二方道路なので、日中は日当たりが良い所ですが、周りの交通量が多いため周囲の目線が気になるところです。
ですから、この住宅のプランでは日中殆どの生活の場になるLDKを2階に配し、床のレベル差によって視線をさえぎり、なおかつLDKの天井高を3.5mと高くしてハイサイドライトと設けることにより、一日中光が溢れる開放的な空間に仕上ています。
LDKの東側壁に切込んだ縦長スリットから朝日が差し込み、粗い内壁を劇的に照らし出します。その後太陽が南に移動すると共に、南側壁に設けたハイサイドライトから落ちる光が、リビングの表情を変化させます。その光は長い軒の出により、夏には日差しが遮られて、冬には低い太陽高度により部屋の奥まで到達するように計画しています。
1階には浴室、トイレ、寝室を計画しました。寝室は主に車通りの少なくなる夜に使用される部屋なので、周囲の目線等を気にせず使用できます。さらに寝室の窓を一つを高窓とし、もう一方を既存の塀まで下げることにより、より一層のプライバシーを確保しました。
1階の天井高は2階とは対照的に階高をぎりぎりまで低くし、なおかつ暗めな雰囲気にしました。
これにより、1階の部屋に落ち着きをもたせ、なおかつ2階に上がる階段の勾配がゆるくなり階段の上がり下がりが楽になること、1階が暗いことにより2階の明るさが際立つ「明」と「暗」の関係をもたせる事を期待しました。
外部には、雨戸、格子戸、雨落ち、たたき土間、焼杉など、日本建築のディテールを散りばめる事で小京都倉吉の街並みに溶け込むことを期待し、本物の素材を利用したことにより、年月がたってより味わいの増す住宅になるよう設計しました。
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